子育て中のママさん、子供の誕生日やクリスマス、バレンタイン、子供が集まるイベントなどで、ケーキを作ってあげたいと思ったことはありませんか?
でも、菓子作りの経験がないと、ケーキを作ってみたいと思っても、失敗しそうで怖いですよね。
やってみたけどうまく膨らまなかった…失敗した…という人も多いのではないでしょうか。
実は、スポンジケーキは、レシピ本を初めて見て、その通りやったつもりでも成功させるのは難しいです。
なぜなら、レシピに書いてある情報は、漠然としすぎていてお菓子作りに触れたことのない人には分かりづらいからです。
- 角が立つまで泡立てる
- リボン状に落ちるくらい
- 「の」の字が書けるくらい
………具体的にどういう状態か分かりますか?
ちなみに私の弟は、お菓子作りを始めて何年か経った後に「まだかど立ってないなぁ…」などと言ったことがありました。
「角が立つまで泡立てる」の「角(つの)」を「かど」と読んでいたのです。
このように、本に書いてある情報だけでニュアンスを全て理解するのは難しいです。
なので、この記事ではスポンジケーキを作るコツを全て網羅しつつ、21センチの型で作るスポンジケーキの作り方を紹介します。
正直、このコツを知らなければうまく作るのは難しいので、ぜひ読んでいっていただけたらと思います。
実はブログ主はスイーツコンシェルジュの資格を持っています。
この記事で分かること
- スポンジケーキを焼く時の手順
- うまく膨らませるコツ
- 大きな型(21センチ)でケーキを作るレシピ
ふわふわスポンジケーキの失敗しない作り方とコツ
スポンジケーキが失敗しやすいのは、レシピなどに書かれている情報量が少なすぎるからです。
失敗した経験のある人、あなたのせいではありません。
細かいコツを一つずつクリアしていけば、確実にふわふわスポンジケーキが作れます。
やり方を見ていきましょう。
先に、注意すべきコツから書いていきますので、21センチケーキのレシピは下の方に書いてあります。
ケーキ作りの準備
まずは準備をしましょう。
ケーキを作る前に、型に敷紙を敷くなど準備をしておくとあとであたふたしないで済みます。
材料も、全てしっかり量っておきます。
スポンジケーキ生地の作り方
卵の泡立て方(共立て法)
卵を泡立てることになるのですが、スポンジ作りには別立て法と共立て法があります。
白身と黄身を分けて泡立てるか、全卵を泡立てるかの違いなのですが、勝手ながら今回は、共立て法で話を進めさせていただきます。
全卵を湯煎しながら泡立てる
共立て法は、全卵をそのままボウルに割り入れます。
そして、ボウルの底を湯煎しながら泡立てます。
泡立てるボウルより大きめのボウルなどがあればいいですが、もしないようでしたら深めのお皿などにお湯を入れてください。
容器に入ったお湯に、卵が入ったボウルの底(裏側)を当てて、卵液を温めていきます。
卵が人肌くらいになるくらいまで温めますが、熱くなりすぎそうなら湯煎は外します。
爪楊枝が沈まないくらいに泡立てる
泡立ては、ハンドミキサーを使いましょう。
そして、卵の泡立て具合が肝になるのですが、
沈む楊枝
これは全然泡立っていません。
ハンドミキサーの羽のちょっと上あたりに爪楊枝が刺さっているのが分かるでしょうか?
この爪楊枝、卵が泡立っていないのでどんどん沈んでしまって、頭しか見えないようになっています。
これはまだ全然ダメです。
浮く楊枝
そしてこれが泡立った状態。楊枝が沈みません。
これくらいの状態になると
「のの字が書ける」とは
よく本などで書かれている「のの字が書ける状態」「リボン状に落ちるくらい」になります。
ハンドミキサーを持ち上げて、生地を落として「の」の字を書いたときに、しばらくその状態を維持できれば泡立っています。
ハンドミキサーの低速で泡を均一に
また、これで終わりというわけではなく、この状態になってからハンドミキサーを低速にして、1分くらい混ぜる必要があります。
そうすることで、泡の大きさが均一になるのです。
低速で1分混ぜ終われば、卵の泡立てはこれで終わりです。
薄力粉の混ぜ方のコツ
薄力粉を混ぜるときは、粉ふるいを通しながら入れます。
そして、ハンドミキサーではなく、ゴムべらに持ち替えて、ボウルの底から返すように混ぜます。
本では「切るように混ぜる」などと表現されますが、せっかく泡立った卵の泡を消さないように混ぜるために、縦に持ったゴムべらでボウルの底をさらっては、縦に動かして切るように混ぜるという感じです。
縦に持って縦に混ぜる、です。伝わるかな…。
そしてこの後バターを入れてからも混ぜるので、少しなら粉っぽい部分が残っていても大丈夫です。
バターの混ぜ方のコツ
最後にバターと牛乳を混ぜますが、バターは溶かした後に人肌より少し熱いくらいまで冷ましてから入れます。
そのときの入れ方にコツがあります。
生地の一部を、バターの方に少し混ぜて、なじませてから入れるといいです。
こうすると、バターによって卵の泡が消えてしまうことを避けることが出来ます。
バターの混ぜ込みに失敗すると膨らみ具合に差が出てきてしまいますが、このやり方なら失敗は少ないです。
ここまで行けば、生地の準備は完了です。
スポンジの焼き方
いよいよ焼いていきます。
最初にクッキングシートを敷いた型の中に、できあがった生地を流し込みます。
高い位置から一気に流し込んでください。
ボウルに生地がへばりついて、ゴムべらでこそげ取らないと全部入れられませんが、この部分には油が固まっていることがあります。
この油を入れたとき、表面に固まってしまいますが、これはそのままにすると、焼き上がったときに凹んでしまいますので、ゴムべらで混ぜて散らしましょう。
そして、オーブンに入れる前に、生地が入った型を10~20センチくらいの高さから2~3回落としてください。
落とすと、中の余分な空気を抜くことが出来ます。
終わったら天板に乗せて、予熱したオーブンに入れます。
焼き上がったら型から外す
焼き加減は、オーブンによって違うことがありますので、ちゃんと焼けているかは竹串で確認します。
竹串をぶすっと刺して、液体の生地がくっついてこなければ焼けています。
オーブンから取り出します。
そして、ここでもまた型ごと何回か落としてください。
中に溜まっているガスを抜くためです。これを忘れると、せっかく膨らんだ生地がしぼんでしまう原因となります。
落としたら、ケーキクーラーに逆さにして取り出します。
型はここで外してしまいます。
型に敷いてあったクッキングシートがスポンジにくっついていますが、ゆっくりはがしてください。
そして、清潔な乾いたふきんなどをかけて冷まします。
スポンジケーキ
スポンジケーキのできあがりです。
この後、充分冷ましたあとデコレーションをします。
デコレーションについては、この記事では触れませんが、いつか書きたいと思います。
スポンジケーキの材料とレシピ(7号=21センチ)
ここまでのコツを踏まえて、21センチ型の材料とレシピを紹介します!
21センチのケーキはかなり大きめです。
お子さんと一緒にたっぷり召し上がってください。
スポンジケーキ21センチ型の作り方
材料
卵 5個
砂糖 120グラム
薄力粉 120グラム
牛乳 大さじ1
バター 15グラム
バニラエッセンス 少々
準備
卵は室温に戻しておき、型にクッキングシートを敷く
材料を量り、オーブンを160度に予熱する
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えてハンドミキサーで混ぜる。ボウルは湯煎する
- 人肌程度になるまで温めながら、のの字が書ける程度まで泡立てる
- バニラエッセンスを加える
- 粉をふるいながら入れ、ゴムべらでさっくり切るように混ぜる
- 牛乳とバターを火にかけて溶かし、4に加えて混ぜる
- 型に流し込んで、型ごと20センチくらいの高さから落として空気を抜く
- 160度のオーブンで30分ほど焼きます
- 焼き上がったら型から外し、乾いたふきんをかけて冷まします
どうですか?
「あんなにコツあったのにレシピ超シンプル!」
と思いませんでしたか?
多くのお菓子レシピ本の情報は、実際この程度です。
だからお菓子作りは難しいんですよ…。
まとめ:コツが分かればスポンジケーキは絶対膨らむ
というわけで、スポンジケーキのコツをお送りしました。
- 卵の泡立て具合は楊枝が沈まないくらい
- 泡立った後に低速ハンドミキサーで1分
- 溶かしバターに生地を少し加えてなじませてから混ぜる
- 焼く前と後に型ごと数回落とす
この辺が大事なので、よく確認していただけたらと思います。
私は未だに、焼き上がった後に落とすのを時々忘れますけどねw
ぜひお子さんと作ってみてください。